FXの副業は会社員でもできる?仕事をしながら続ける時間と資金、税金の注意点

FXの基礎知識

「仕事をしながらFXを副業にできますか?」。会社員の方から、これは本当によくいただく質問です。先に答えをお伝えすると、FXの副業は会社員でもできます。僕はむしろ、会社員だからこそ始めやすいと思っています。

ただ、「空いた時間にちょっとやってみよう」という片手間の感覚では、うまくいかないとも思っています。この2つは矛盾しているようで、矛盾していません。この記事では、その理由と、帰宅後の時間の使い方、資金の考え方、税金で気をつけることをお話しします。

  • FXの副業が会社員に向いている理由
  • 「副業でやる」と「片手間でやる」の違い
  • 仕事終わりの夜に、どう時間を作るか
  • いくらから始めるか、どんなお金を使うか
  • 確定申告・住民税・就業規則で確かめておくこと

FXの副業は会社員でもできる?僕の答えは「できます」

FXは土日と年末年始などを除けば、平日はほぼ24時間動いています。株のように昼間だけではないので、仕事が終わったあとの時間でもチャートが動いています。

ですので、会社員の方が仕事をしながらFXに取り組むこと自体は、まったく問題ありません。実際に、仕事をしながら取り組んでいる方のほうが圧倒的に多いと思います。「サラリーマンなんですけど大丈夫ですか?」と連絡をいただくことも多いんですが、大丈夫です。

僕は逆に、最初からFX一本でやっていくというのは考えられないと思っています。お金も経験もない状態で、FXだけで生活しようとするのは本当にきついんですよね。

FXの副業が会社員に向いている3つの理由

会社員だからこその強みは、大きく3つあります。

FXの副業が会社員に向いている3つの理由の図解。1本業の収入があるので焦らなくていい、2毎月FXに使える金額を計算できる、3自分の空いている時間が分かる。
本業があることは、FXでは弱みではなく強みになります。

本業の収入があるので、焦らなくていい

いちばん大きいのがこれです。FXで負けが続いても、来月の生活費に困らない。これは本当に大きなことです。

生活費がかかっていると、「今月いくら取らないといけない」という気持ちでチャートを見ることになります。そうなると、場面が来ていないのに入ってしまったり、負けを取り返そうとしてしまったりします。お金の余裕は、そのまま判断の余裕になるんです。

毎月FXに使える金額を計算できる

収入が毎月決まっているので、「生活費がこれくらいだから、FXに回せるのはこれくらい」と計算ができます。一度に大きなお金を用意しなくても、少しずつ口座を育てていくことができます。

自分の空いている時間が分かる

出勤と帰宅の時間がだいたい決まっているので、「平日の夜なら、ここからここまで見られる」と先に決められます。これはトレードを生活の中に組み込むうえで、とてもやりやすい条件です。

ただし「片手間のFX副業」はうまくいきません

ここがいちばんお伝えしたいところです。会社員でもできますが、片手間でできるとは思っていません。

少しご自分の仕事に置き換えて考えてみてください。今されているお仕事に、新しく入ってきた人が「片手間でやりたいんです。ちょっとお小遣いが欲しくて」と言ってきたら、「そんな簡単な仕事じゃないよ」と思いますよね。FXも同じです。

よくあるのが、5万円や10万円を入れて、よく分からないまま入って、そのお金がなくなって終わり、というパターンです。これは「副業だから」ではなく、「片手間だから」起きていることです。

副業としてFXに取り組む人と片手間でやる人の違いの図解。副業の人は時間を決めて毎週続け、記録して振り返り、負けてもよい金額を先に決める。片手間の人は気が向いたときだけ見て、記録せず、減ったらやめてしまう。
違いは使える時間の長さより、取り組み方にあります。

「副業」というのは働き方の話で、「片手間」というのは気持ちの話です。本業は本業でしっかりやって、FXに使うと決めた時間はFXにしっかり向き合う。これが僕の考える「副業でやる」ということです。

会社員のFX副業はいつやる?帰宅後の夜の時間が中心です

会社員の方が取り組みやすいのは、やはり仕事終わりの夜です。夕方から夜にかけてはヨーロッパやニューヨークの市場が開いていて、昼間より動きが出やすくなります。詳しい時間はFXの取引時間と動きやすい時間帯にまとめています。

僕は以前、動画でこんな話をしたことがあります。夜7時に帰ってきて、朝6時に起きるとすると、そのあいだは11時間あります。ご飯やお風呂、睡眠の時間を引いても、自分で使い方を決められる時間は思っているよりあるんです。

会社員の平日の夜の時間の使い方の例の図解。19時帰宅、ご飯とお風呂のあとの21時から23時をチャートと振り返りの時間にし、そのあとは睡眠をしっかり取る流れ。
時間は一例です。ご自分の生活に合わせて決めてみてください。

毎日30分だけでは、正直厳しいです

「1日30分だけ見て勝てますか?」と聞かれることもあります。ここは正直にお伝えすると、その30分でたまたま良い場面が来ることは少ないので、厳しいと思っています。相場は、こちらの都合に合わせて動いてはくれません。

毎日長く見なくても構いません。ただ、最初のうちはチャートを見る時間そのものが練習になります。平日のどこかでまとまった時間を作るか、エントリーをしない日でもチャートを見て振り返る時間を取っていただきたいなと思います。

睡眠と本業は削らない

夜に時間を作るといっても、次の日の仕事に響くほど無理をするのは違います。動画でも「今の会社でも手を抜かない」とお話ししています。寝不足でチャートを見ても判断は荒くなりますし、本業がぐらつくと、せっかくの「焦らなくていい」という強みもなくなってしまいます。

昼休みや仕事中のFXはやめておいたほうがいいです

スマホがあれば、昼休みや休憩中にもトレードはできてしまいます。ただ、僕はおすすめしていません。

持っているポジションが気になると、仕事に集中できなくなります。反対に、仕事で呼ばれてチャートから目を離しているうちに、大きく動いてしまうこともあります。どちらも良いことがありません。

スマホはポジションの確認や、外にいるときの補助として使うくらいがちょうどいいと思っています。このあたりはスマホだけでFXは難しい?の記事で詳しくお話ししています。

FXの副業はいくらから?使っていいお金の考え方

資金の話もしておきます。何千円では、さすがに練習としても厳しいと思っています。動画では「何万円か、10万円、20万円くらい用意できればいいんじゃないか」とお話ししました。これも「そこからすぐ増える」という意味ではなく、経験を積む最初の資金としての目安です。

金額よりも大事なのは、そのお金がどんなお金かです。

  • 生活費、家賃、教育費などに使う予定のお金は使わない
  • 借りたお金は絶対に使わない
  • 必死にかき集めて、なくなるとどうしようもなくなるお金は使わない

FXは元本が減ることのある取引です。かき集めた5万円がなくなると困るのであれば、今は始めないほうがいいと僕ははっきり思っています。先に毎月少しずつ余裕を作れる環境を整えて、それから始めても遅くはありません。

1回のトレードの数量も、最初は「負けても慌てふためくことのない金額」におさまるように小さくして大丈夫です。慣れてきたら少しずつ上げていけばいいので、今は上げていくための準備期間と考えてください。

時給900円の頃の僕の話

僕の話をすると、10年ほど前は普通に働いていて、時給は900円くらいでした。朝5時に起きて、6時から夕方5時まで働いて、1か月で12万、13万円ほどです。FXを始める前は、仕事をしながら物販もやっていました。特別な環境があったわけではないんです。

1回の人生だと考えたときに、あれもしたい、これもしたいという気持ちがありました。でも、そのままの毎日では難しい。そこからFXの世界に入りました。

当時はお金もなくて、欲もそこまでありませんでした。だから焦ることもなく、ただ決まりを守って、収支を記録して、改善していくことができました。今の生活に余裕を持ってトレードに取り組めたことが、安定にもつながったと思っています。今こうして会社員の方にお話ししているのは、その感覚があるからです。

もちろん、これは僕の場合の話で、誰でも同じようになるという話ではありません。何年で結果が出るのかについてはFXは何年で勝てる?で、僕が月プラスを出せなかった時期のことも含めて書いています。

FXの副業で最初の1〜3年は、自由な時間が少し減ります

ここは、やりたくなる話だけで終わらせたくないので書いておきます。結果を出したいと思うなら、最初のうちは自由な時間が減ると思っておいたほうがいいです。

テレビやゲームをしていた時間の一部が、チャートと振り返りの時間に変わります。動画でも「最低でも1年から3年は」というお話をしました。半年、1年、2年とがんばって、やっとプラスマイナスゼロになりました、という報告をいただくことも本当に多いです。それくらい時間のかかるものです。

SNSで「会社員の僕でも簡単に」という投稿を見かけることがあると思いますが、そんなに簡単なものではないので、そこは気をつけていただきたいです。

ただ、最初から「そういうものだ」と分かっていれば、思うようにいかない時期が来ても「これくらいは想定していた」と乗り切れます。簡単だと思って始めた人ほど、現実を見てすぐにやめてしまいます。先に覚悟が決まっている人のほうが、結果的に長く続けられるんですよね。

FXの副業で気をつけたい税金と会社のルール

副業でFXをするなら、税金と会社のルールも先に確かめておくと安心です。ここは大事なところなので、正確な情報は国税庁や税務署、お住まいの市区町村でご確認ください。

FXを副業にするときに確かめる3つのことの図解。確定申告は給与以外の所得が年間20万円を超えると必要、住民税は20万円以下でも申告が必要、就業規則は副業や投資の決まりを先に確認。
2026年11月時点の情報です。詳しくは国税庁・市区町村でご確認ください。

確定申告:給与以外の所得が年間20万円を超えると必要

国税庁の案内では、給与を1か所から受けていて年末調整を受けている会社員の場合、給与以外の所得の合計が年間20万円を超えると、確定申告が必要になります。ここでいう所得は利益の額のことで、FXだけでなく、ほかの副収入も合わせて考えます。

住民税:20万円以下でも申告は別に必要

「20万円以下なら何もしなくていい」と思われがちですが、これは所得税の話です。住民税には同じ扱いがなく、利益が20万円以下でも市区町村への申告が必要になります。

国内FXと海外FXで税金の扱いが違う

国内のFX会社の利益は、ほかの所得と分けて計算する申告分離課税で、税率は所得税・復興特別所得税・住民税を合わせて20.315%です。海外のFX会社の利益は雑所得としてほかの所得と合算する総合課税になります。詳しくは海外FXの税金の記事でお話ししています。

就業規則:先に確かめておく

会社によって、副業や投資についての決まりはさまざまです。FXは個人の資産運用だから問題ない、と自分で決めてしまわず、始める前に就業規則を確かめておくと安心です。

今日からできること

FXの副業に興味が出てきたら、いきなり入金する前に、まずこの順番で進めてみてください。

  1. 平日のどの時間ならチャートを見られるか、手帳に書き出してみる
  2. 毎月の生活費を出して、なくなっても生活に困らない金額を確かめる
  3. 会社の就業規則を確かめる
  4. FX初心者のロードマップを見て、何をどの順番で身につけるかを知る
  5. 帰宅後に1週間、エントリーをせずチャートだけ見てみる

5番目がいちばんのおすすめです。1週間見てみると、自分の生活の中でFXの時間が本当に作れるかどうかが分かります。お金を入れる前に分かるので、これは損をしません。

よくある質問

FXの副業は会社にバレますか?

FXの利益が増えると住民税の額も変わるので、そこから会社に伝わることがあると言われています。確定申告のときに住民税の納め方を選ぶ欄がありますが、扱いは自治体によって異なる場合があります。ただ、まず大事なのは就業規則を確かめることです。禁止されている場合は、始める前に会社のルールを確認してください。

会社員は1日どれくらいFXに時間を使えばいいですか?

決まった正解はありませんが、毎日30分だけ見て結果を出すのは厳しいと思っています。平日の夜にまとまった時間を取る、週末に過去のチャートをまとめて振り返るなど、ご自分の生活に合う形で続けられる時間を決めてみてください。

FXの副業で月に数万円を目標にしてもいいですか?

目標を持つのは良いことですが、毎月いくらと金額で決めてしまうと、場面がないのに入る理由になってしまいます。FXは元本が減ることもある取引で、毎月の収入が約束されるものではありません。最初は金額より「決めたルールを守れたか」を目標にしていただくのがいいと思います。

FXで稼げるようになったら会社を辞めてもいいですか?

僕はおすすめしません。少し勝てるようになったくらいで辞めてしまうと、生活費がかかって焦りが出て、それまでと同じ判断ができなくなることが多いからです。本業があることは大きな強みなので、長い期間安定してから、ゆっくり考えても遅くはないと思います。

まとめ

  • FXの副業は会社員でもできる。本業の収入があるぶん、焦らず続けやすい
  • ただし片手間の感覚ではうまくいかない。「副業」と「片手間」は別のもの
  • 仕事終わりの夜が中心。睡眠と本業は削らない
  • 昼休みや仕事中のトレードはおすすめしない
  • 生活費や借りたお金は使わない。最初の数量は小さくて大丈夫
  • 確定申告・住民税・就業規則は先に確かめておく

今お仕事をされている方は、それだけで「焦らなくていい」という強みを持っています。すぐに結果を出そうとせず、夜の時間を少しずつ使って、チャートを見ることから始めてみてください。

僕のYouTubeを見てくれている方が集まるコミュニティには、仕事をしながらトレードに取り組んでいる方もいて、報告や振り返りを一緒にしています。一人で続けるのが不安なときは、のぞいてみてください。


※本記事は2026年11月時点の情報をもとにしています。本記事は情報提供を目的としたものであり、投資の勧誘や利益を保証するものではありません。FXは元本を失うことがある取引です。取引はご自身の判断と責任でお願いします。税金については国税庁・税務署・お住まいの市区町村でご確認ください。

タイトルとURLをコピーしました