FXのトレードを人に添削してもらうと、自分では気づけなかった失敗が見えてきます。この記事では、僕のところに届いたトレード報告の中から、多くの人がつまずく失敗を3つ選んで、実際の添削の流れと一緒にまとめました。
3つとも、手法を知らないから起きた失敗ではありません。上位足の見方、思い込み、入るタイミング。どれも「分かっているのに起きる」失敗です。自分のトレードの振り返りにも、そのまま使ってもらえると思います。
- 事例1:勝ったのに、次に同じトレードができない(上位足の環境認識)
- 事例2:トレンドが変わったと思い込んで入った(上位足の思い込み)
- 事例3:サインは出ていたのに入るのが遅れた(エントリーの遅れ)
- 自分で振り返るときの3つの質問と、よくある質問
トレード添削はどんな流れで行うのか
添削では、エントリーした時のチャートを4時間足・1時間足・5分足の3枚で送ってもらい、どこで入ってどこで決済したか、なぜそこで入ったのかを書いてもらいます。報告の形はエントリー報告の方法にまとめています。
大事なのは、結果ではなく「入る前に何を考えていたか」を見ることです。勝ち負けだけを見ても、次に何を直せばいいのかは分かりません。考えていたことが分かれば、ずれていた所をピンポイントで伝えられます。
※名前はふせています。最後の5分足の細かい解説は、参加している方だけに出しているので、ここでは載せていません。
事例1:勝ったのに、次に同じトレードができない
報告の内容
Yさんからの報告です。結果は勝ちトレードでした。ただ、上位足の相場環境を見ないまま、下の時間足の動きだけで入っていました。



添削で伝えたこと




今回は勝てていますが、上位足の方向とエントリーがつながっていないので、次に同じ場面が来ても同じように入れる保証がありません。勝ったトレードほど「なぜ勝てたのか」を説明できるかを確認してほしいと伝えました。
ここから学べること
勝ちトレードも振り返りの対象です。「勝ったからOK」で終わると、たまたまの勝ちと再現できる勝ちの区別がつきません。上位足から順番に見る手順は相場環境認識のやり方、時間足ごとの役割はマルチタイムフレーム分析のやり方でまとめています。
事例2:トレンドが変わったと思い込んで入った
報告の内容
この方は週の利益も安定していて、ふだんは添削がいらないくらいのレベルの方です。それでも、上位足の方向が変わったと判断して入ったトレードで負けていました。実際は、まだ前のトレンドが続いている状態でした。




添削で伝えたこと




まず相場全体の見方と、今どういう状態なのかを説明しました。方向が変わったと判断するには、チャートをどのくらいの範囲で見ればいいのかも一緒に確認しています。ご本人も入る前に違和感を感じていたそうなので、その違和感に従えていれば、このトレードはなくせたと思います。
上位足がエントリーできる状態でなければ、下の時間足に切り替えても入る場所はありません。逆に言えば、入れる相場がはっきりしていれば、ずっとチャートを見続ける必要もありません。
ここから学べること
勝てている人でも、転換したと「感じた」ときに思い込みが入ります。方向が変わったと判断するのは、直近の高値・安値がはっきり更新されてからです。高値・安値の見方はダウ理論の使い方、方向がはっきりしない場面はレンジ相場の見極め方と対応にまとめています。
事例3:サインは出ていたのに入るのが遅れた
報告の内容
上位足の状態は良く、狙いやすい形もできていたのに、結果はマイナスだったトレードです。報告の書き方が分かりづらかったので、まずは報告の形にそって送ってもらうようにお願いしました。その方が、どこで考えがずれたのかをピンポイントで伝えられるからです。




添削で伝えたこと





上位足も1時間足も考え方はまとまっていました。問題は、エントリーする時間足での判断です。サインはもっと早く出ていたのに、入るのが遅れたことで取れる幅が小さくなり、同時に流れが反対に変わりやすい場所に近づいていました。
入るのが遅れると、利益が減るだけではなく、損をする可能性も上がります。ここが一番伝えたかったところです。
ここから学べること
上位足で狙う場所を決めたら、下の時間足では「この形が出たら入る」という条件を先に言葉にしておくと迷いが減ります。反発を確認して入る流れは押し目買い・戻り売りのやり方、取れる幅と損切り幅のバランスはリスクリワード比の考え方で書いています。
3つの事例に共通していること
3つとも、手法そのものより「入る前の確認」が抜けたことで起きています。事例1は上位足を見ていない、事例2は高値・安値の更新を待っていない、事例3は入る条件が言葉になっていない。
僕の話をすると、勝てなかったころは負けたトレードしか振り返っていませんでした。勝ったトレードは「うまくいった」で終わりにしていたんですよね。でも、同じ失敗を減らせるようになったのは、勝ち負けに関係なく「なぜここで入ったのか」を言葉にするようになってからです。
自分でトレードを振り返るときの3つの質問
添削を受けていなくても、次の3つを1トレードごとに書いてみるだけで、振り返りの質はかなり変わります。
- 上位足は、入る前にどちらの方向だと判断していたか(その理由は高値・安値で説明できるか)
- 次にまったく同じ場面が来たら、同じところで入るか
- 入ると決めていた場所で入れたか(遅れたなら、なぜ迷ったか)
損切りの判断がつらい方は損切りできない原因と対策も合わせて読んでみてください。
よくある質問
負けたトレードだけ添削してもらえばいいですか?
勝ったトレードも出してください。事例1のように、勝ちでも再現できないトレードはよくあります。勝ちトレードを振り返ると、自分の得意な形も見えてきます。
添削では何を見ていますか?
結果よりも、入る前の考えです。上位足をどう見ていたか、なぜそこで入ったのか、決済の理由は何か。そこが書いてあると、ずれていた所を具体的に伝えられます。
トレードの記録には何を書けばいいですか?
入った理由、損切りと利確をどこに置いたか、入ったときの気持ちの3つがあれば十分です。チャートの画像は、エントリーした瞬間の形が分かるように残しておくと振り返りやすくなります。
一人でも振り返りはできますか?
できます。上の3つの質問を毎回書くだけでも変わります。ただ、思い込みは自分では気づきにくいので、人に見てもらう機会があると早いと思います。
まとめ
添削で多い失敗は、上位足を見ていない、方向を思い込む、入るのが遅れる、の3つでした。どれも手法を増やしても直らないもので、入る前の確認と振り返りで減らしていけます。
毎週のリアルトレードは、エントリーから決済までの考えも含めてYouTubeで見せています。一人で続けるのがむずかしいと感じている方は、FX TRADE CLUBで、毎日のトレードを報告して添削を受けながら練習しています。


