FXのpipsとは?計算方法をやさしく解説|1pipsはいくら?ドル円・ユーロドルの損益計算と早見表

FXの基礎知識

FXの解説を読んでいると、「10pips取れました」「損切りは15pips」のように、pips(ピップス)という言葉がたくさん出てきます。なんとなく「値幅のこと」と分かっていても、「1pipsって結局いくらなの?」「ユーロドルだとどう計算するの?」と聞かれると、迷ってしまう方は多いと思います。

結論からお伝えすると、ドル円なら1pips=0.01円(1銭)、ユーロドルなら1pips=0.0001ドルです。そして損益は「pips × 1pipsの値段 × 通貨の量」で計算できます。この記事では、pipsの意味から計算方法、すぐ使える早見表、MT4/MT5の「ポイント」との違いまで、順番にやさしく整理します。後半では、僕が成績を金額ではなくpipsで振り返っている理由もお話しします。

  • pipsとは何か(なぜ必要なのか)
  • ドル円・ユーロドルの1pipsの値段
  • 損益の計算式と、具体的な計算例
  • 1pipsがいくらになるかの早見表(1,000通貨〜100万通貨)
  • MT4/MT5の「ポイント」とpipsの違い
  • スプレッドをpipsで見る方法
  • 僕がpipsで成績を見る理由

FXのpips(ピップス)とは?

pipsは「percentage in point」の略で、為替レートの動いた幅をあらわす共通の単位です。読み方は「ピップス」。1pipsのことを「1ピップ」と呼ぶこともあります。

なぜこんな単位があるのかというと、通貨ペアによって値段の書き方がちがうからです。ドル円は「150.25円」のように円で表示されますが、ユーロドルは「1.1025ドル」のようにドルで表示されます。このままだと「ドル円が0.25円動いた」と「ユーロドルが0.0025ドル動いた」のどちらが大きいのか、ぱっと比べられません。

そこで、どの通貨ペアでも同じものさしで値動きを話せるように作られたのがpipsです。上の例はどちらも25pipsの動きになります。トレーダー同士が「今日は30pips動いたね」と話せるのは、このものさしがあるからです。

1pipsはいくら?ドル円とユーロドルで単位がちがう

1pipsの大きさは、通貨ペアが「円がつくペア」か「円がつかないペア」かで変わります。

pipsの単位の比較表。ドル円やユーロ円など円がつく通貨ペアは1pips=0.01円(1銭)、ユーロドルやポンドドルなど円がつかない通貨ペアは1pips=0.0001ドル。どちらも1万通貨なら1pipsは約100円
円がつくペアとつかないペアの1pips

円がつく通貨ペア(ドル円・ユーロ円・ポンド円など)

1pips=0.01円=1銭です。ドル円が150.00円から150.10円に上がったら、0.10円=10pipsの上昇です。小数点の2けた目が1つ動くと1pips、と覚えると分かりやすいです。

円がつかない通貨ペア(ユーロドル・ポンドドルなど)

1pips=0.0001ドルです。ユーロドルが1.1000から1.1050に上がったら、0.0050ドル=50pipsの上昇です。こちらは小数点の4けた目が1つ動くと1pipsです。

ユーロドルのような「ドルで値段がつくペア」は、損益もドルで出ます。円でいくらかを知るには、最後にドル円のレートを掛けて円に直します。この計算はあとの計算例で一緒にやってみます。

pipsの計算方法|損益は「pips × 1pipsの値段 × 通貨量」

FXの損益は、次の式で計算できます。

損益 = 動いたpips × 1pipsの値段 × 取引した通貨の量

ドル円なら1pipsの値段は0.01円なので、「動いたpips × 0.01円 × 通貨量」です。たとえば1万通貨なら、0.01円 × 10,000通貨=1pipsあたり100円。ここさえ押さえれば、あとは掛け算だけです。

ドル円の損益計算の流れ。150.00円で1万通貨を買い、150.20円で決済すると20pipsの値幅。1pipsは0.01円×1万通貨で100円なので、20pips×100円で2,000円の利益
ドル円の損益計算の流れ

計算例でやってみよう

例1:ドル円を1万通貨買って、20pips上がった

150.00円で買って、150.20円で決済したとします。値幅は0.20円=20pips。1万通貨なら1pips=100円なので、20pips × 100円=2,000円の利益です。

例2:ドル円を10万通貨売って、15pips逆に動いた

売りで入ったあとに15pips上がってしまい、損切りしたとします。10万通貨なら1pips=0.01円 × 100,000通貨=1,000円。15pips × 1,000円=15,000円の損失です。売りでも買いでも、計算の仕方は同じです。

例3:ユーロドルを1万通貨買って、50pips上がった

1.1000で買って、1.1050で決済したとします。1万通貨なら1pips=0.0001ドル × 10,000通貨=1ドル。50pips × 1ドル=50ドルの利益です。これを円に直すと、ドル円が150円なら50ドル × 150円=7,500円になります。

ドル円と比べると、同じ1万通貨でもユーロドルの1pipsは「1ドル=約150円」なので、ドル円の1pips(100円)より少し大きくなります。円がつかないペアを触るときは、この差も頭に入れておくと安心です。

1pipsがいくらになるかの早見表(XMのロットとの対応つき)

毎回計算するのは大変なので、ドル円の1pipsの値段を通貨量ごとにまとめました。XMのスタンダード口座では、1ロット=10万通貨です。

ドル円の1pipsの値段の早見表。1,000通貨(0.01ロット)は10円、1万通貨(0.1ロット)は100円、10万通貨(1ロット)は1,000円、100万通貨(10ロット)は1万円。10pipsと20pips動いたときの金額も記載
ドル円の1pipsの値段(XMスタンダード口座は1ロット=10万通貨)
  • 1,000通貨(0.01ロット):1pips=10円
  • 1万通貨(0.1ロット):1pips=100円
  • 10万通貨(1ロット):1pips=1,000円
  • 100万通貨(10ロット):1pips=1万円

口座によって1ロットの通貨量はちがいます。たとえば国内FXでは1ロット=1万通貨の会社も多く、XMのマイクロ口座は1ロット=1,000通貨です。「何ロット」ではなく「何通貨」で考えるくせをつけておくと、どの口座でも計算をまちがえません。

この早見表は、ロットを決めるときにそのまま使えます。「損切りまで20pips、1回の負けは2,000円まで」と決めたら、2,000円 ÷ 20pips=1pipsあたり100円=1万通貨、と逆算できます。くわしいやり方はFXのロット(取引数量)の決め方でまとめています。

MT4/MT5の「ポイント」とpipsのちがい

XMなどでMT4/MT5を使っていると、「ポイント(point)」という単位が出てきます。これがpipsと混ざって、迷う方がとても多いところです。

いまのMT4/MT5は、ドル円を「150.123」のように小数点3けたまで表示します。この一番小さい1けた(0.001円)が1ポイントで、これは0.1pipsにあたります。つまり、

  • 10ポイント=1pips
  • ユーロドルでも同じく、「1.10255」の最後の1けたが1ポイント=0.1pips

損切りや利確の幅をMT4で「100」と入れたら、それは100pipsではなく10pipsのことです。逆指値を置くときにこの勘ちがいをすると、思っていた10倍の幅で損切りが入ってしまいます。はじめのうちは、注文する前に「いま見ているのはポイントかpipsか」を一度確かめてください。注文の種類については指値・逆指値・成行の違いと使い分けもどうぞ。

スプレッドもpipsで見る

スプレッドとは、買値と売値の差のことです。これもpipsであらわします。たとえばドル円の買値が150.012円、売値が150.002円なら、差は0.010円=1.0pipsです。

スプレッドは、エントリーした瞬間にかかるコストです。1万通貨でスプレッドが1pipsなら、入った瞬間に100円のマイナスから始まります。スプレッドの広さは口座タイプや時間帯で変わるので、自分の口座でふだんどれくらいかを一度見ておくと、損益の計算がより正確になります。

ここで覚えておいてほしいのは、狙う幅が小さいほど、スプレッドの重みが大きくなるということです。10pips狙いで1pipsのスプレッドなら1割ですが、3pips狙いなら3割以上がコストに消えます。

僕の考え:成績は金額ではなくpipsで振り返る

ここからは、僕がふだん大事にしていることをお話しします。僕は、トレードの振り返りを金額ではなくpipsで見るようにしています。

理由はシンプルで、金額はロットで何倍にもふくらむからです。たとえば今年の3月の僕のトレードで、売りで入って2分ほどで15pipsくらい伸び、含み益が60万円ほどになった場面がありました(そのあと一度マイナスまで戻され、最後は13pipsで利確しています)。15pipsで60万円というのは、1pipsあたり4万円=400万通貨のロットだったからです。同じ15pipsでも、1万通貨なら1,500円です。

同じ15pipsでも通貨量で金額が変わる例。1万通貨なら1,500円、400万通貨なら60万円。金額はロットで何倍にも変わるので、成績はpipsで振り返る
同じ15pipsでも、金額はロットしだい

金額で振り返ると、「今日は60万円勝った」「今日は10万円負けた」と気持ちが大きくゆれます。でもトレードの上手い・下手は、ロットではなくどこで入ってどこで出たかで決まります。pipsで見れば、ロットに関係なく「自分の判断がどれくらい値幅を取れたか」が比べられます。

もう1つ、僕がよく言うのは、入った場所から5pipsとか6pipsしか取れないところを、最初から利確の目標にしないということです。小さな幅ほどスプレッドの重みが大きく、しかも根拠のない場所では、そこから伸びるか戻るかはほぼ半々になってしまうからです。入る前に「次に意識される値段まで何pipsあるか」を測って、狙う幅と損切りの幅をpipsで決めておく。この順番にすると、ロットを上げても判断がぶれにくくなります。損切り幅と利確幅のバランスはリスクリワードの考え方でくわしくお話ししています。

pipsの考え方と、利確の幅のデータについては、こちらの動画でもお話ししています。

pipsの計算でよくある3つのまちがい

1. ロットと通貨量を混ぜてしまう

「1ロットで10pips取ったから1,000円」と思っていたら、実は1ロット=10万通貨の口座で1万円だった、ということがあります。口座の1ロットが何通貨かを最初に確かめておきましょう。

2. ポイントをpipsだと思ってしまう

MT4/MT5の「10」は1pipsです。損切りの幅を入れるときは特に注意してください。

3. ドルストレートを円に直し忘れる

ユーロドルの損益はドルで出ます。円で考えるときは、最後にドル円のレートを掛けます。

よくある質問

pipsとpointとpipの違いは何ですか?

pipはpipsの単数形で、意味は同じです。point(ポイント)はMT4/MT5などで使う一番小さい単位で、いまの表示では1ポイント=0.1pipsです。

ゴールドや日経225もpipsで計算しますか?

ゴールドやCFD(株価指数など)は、口座や商品ごとに値動きの単位の決め方がちがいます。為替と同じ計算にならないことが多いので、取引する前に口座の商品説明で確認してください。

1日に何pips取れればいいですか?

決まった答えはありません。取れる幅は相場の動きで変わるので、「毎日◯pips」を目標にするより、損切りと利確の幅を入る前に決めておくほうが大切です。1回の負けをどれくらいにするかは1トレードの損失は資金の何%にすべきかも参考にしてください。

計算ツールは使ったほうがいいですか?

使っても大丈夫です。ただ、ドル円の「1万通貨で1pips=100円」だけは頭に入れておくと、ツールを開かなくてもすぐに金額の見当がつきます。

まとめ

  • pipsは、どの通貨ペアでも値動きを同じものさしで比べるための単位
  • ドル円など円がつくペアは1pips=0.01円、ユーロドルなどは1pips=0.0001ドル
  • 損益=動いたpips × 1pipsの値段 × 通貨量。ドル円1万通貨なら1pips=100円
  • MT4/MT5の10ポイント=1pips。損切りの幅を入れるときに注意
  • スプレッドもpipsで見る。狙う幅が小さいほどコストが重くなる
  • 成績は金額ではなくpipsで振り返ると、ロットに左右されず判断の良し悪しが見える

pipsが分かると、ロットの決め方や損切りの幅の考え方が一気に分かりやすくなります。FXの全体の流れをもう一度見たい方は、FX初心者のロードマップからどうぞ。


※本記事は2026年10月時点の情報をもとにしています。1ロットの通貨量・スプレッド・表示の桁数は口座や会社によって異なるため、ご利用の口座の公式情報をご確認ください。本記事は情報提供を目的としたものであり、投資の勧誘や利益を保証するものではありません。取引はご自身の判断と責任でお願いします。

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