FXを勉強しても勝てない理由|手法探しを半年続けた僕が抜け出せた「勉強の順番」

メンタル・大衆心理

「本も読んだし、YouTubeもたくさん見ている。なのにFXで勝てない」。こうしたご相談を、本当によくいただきます。勉強に時間をかけているぶん、結果が出ないとつらいですよね。

先に結論をお伝えすると、FXを勉強しても勝てないのは、勉強の「量」ではなく「種類」と「順番」がずれているからです。僕自身、FXを始めて最初の半年は、新しい手法を見つけては試し、少し負けては次の手法へ、を繰り返していました。この記事では、FX歴12年・11年連続で年間プラスの僕が、そのループから抜け出せた勉強の順番をお話しします。

  • FXを勉強しても勝てない5つの理由
  • 同じ手法でも勝つ人と負ける人がいる理由
  • 手法探しがやめられない「気持ちの理由」
  • 勝てる人がしている勉強の順番(4ステップ)
  • 1つの手法を過去チャートで50回試すやり方

FXを勉強しても勝てないのは「勉強の種類」がずれているから

FXの勉強というと、本を読む、動画を見る、ダブルボトムや移動平均線といった用語や形を覚える、といったことを思い浮かべる方が多いと思います。もちろん、それも大事です。

ただ、FXで実際に使うのは「知っている力」ではありません。目の前のチャートを見て、入るか入らないかを判断する力です。覚える勉強(インプット)をいくら重ねても、判断する練習(アウトプット)をしなければ、この力は育ちません。動画を見ているときは「なるほど」と思えるのに、自分でチャートを開くとどこを見ればいいか分からなくなる、というのはこの差から生まれます。

FXを勉強しても勝てない人と勝てる人の勉強の違い、覚える勉強は本・動画・用語、分かった気になる、判断する勉強は1つの手法を決めて検証・記録・振り返り、判断の癖が見える
勝てない人は「覚える勉強」が多く、勝てる人は「判断する勉強」が多い

FXを勉強しても勝てない5つの理由

①インプットばかりで、アウトプットが少ない

新しい知識を入れることに時間を使い、実際のチャートで判断を繰り返す時間がほとんどない状態です。スポーツのルールブックをいくら読んでも、試合の練習をしなければ上手くならないのと同じです。

②手法をすぐに変えてしまう

10回や20回試して負けが混ざると、「この手法はダメだ」と次を探してしまう。どんな手法でも、10回や20回なら負けが偏ることは普通にあります。この回数で手法のよしあしは判断できません。

③1回でいくらまで負けていいかが決まっていない

損失のルールがないまま手法だけ覚えると、1回大きく負けた瞬間に、その手法への信頼が一気に崩れます。くわしくはこのあとお話しします。

④情報が多すぎて、判断に迷いが出る

勝てない状態が続くと「知識が足りないからだ」と思い、さらに情報を集めます。すると「この本では買い、あの動画では売り」と判断材料が増えすぎて、かえって入れなくなったり、根拠のないところで入ったりします。

⑤負けた理由を振り返っていない

勝ち負けの結果だけを見て、「なぜ負けたか」を書き残していない状態です。これでは、手法が悪いのか、自分の使い方が悪いのかを切り分けることができません。

5つのうち、特に②と③は、僕自身が最初の半年でまさにやっていたことです。勝てない人に共通する考え方は、FXで9割の人が勝てない理由でもお話ししています。

同じ手法でも、勝つ人と負ける人がいる

僕がいちばん伝えたいのは、このことです。同じ手法を使っていても、勝っている人と負けている人が両方いるんです。

同じ手法でも勝つ人と負ける人がいる、手法はレシピ、差がつくのは使い方、同じ形が出るまで待てるか、損切りを守れるか、負けた後も同じルールで入れるか
手法は料理のレシピ。同じレシピでも、作る人によって味が変わります

もし手法そのものに勝ち負けを決めるほどの力があるなら、その手法を使う人は全員勝つか、全員負けるかのどちらかになるはずです。でも実際はそうなりません。ということは、勝ち負けを分けているのは、手法よりも手法の使い方のほうだということになります。

手法は、料理でいえばレシピのようなものです。同じレシピでも、火加減や味見のしかたで仕上がりは変わります。FXでいう使い方とは、たとえば次のようなことです。

  • 同じ形がそろうまで、入らずに待てるか
  • 決めた損切りを、含み損のときにも動かさずに守れるか
  • 負けた直後の1回を、いつもと同じルールで入れるか

昔の僕は、手法を毎週のように変えていたのに、この使い方の部分はずっと雑なままでした。土台が雑なところに新しい手法を乗せても、結果は変わりません。僕が変わったのは手法の中身ではなく、同じ形が出るまで待てるようになったことと、負けた後の1回を同じルールで入れるようになったことです。この2つは、新しい手法を探しても身につきません。1つの手法を何百回と繰り返す中でしか身につかないと思っています。

手法探しがやめられない「気持ちの理由」

手法探しのループから抜けられないのは、意志が弱いからではありません。そこには気持ちの理由があります。

FXの手法探しループ、新しい手法を見つける、少し試す、10回から20回で負けが混ざる、手法のせいにする、また次の手法を探す、探している間は負けと向き合わなくて済む
探している間は「まだ本当の手法に出会っていないだけ」と思えてしまう

1つ目は、新しい手法を探している間は、負けと向き合わなくて済むことです。「今負けているのは、まだ本物の手法に出会っていないから」と考えている間は、自分の使い方の問題を棚に上げておけます。

2つ目は、探している時間は、作業として前に進んでいる気がすることです。新しい手法を調べて、ノートに書き写して、チャートに設定を入れて。やることが多いので、上達しているような気持ちになります。でも、実際のチャートで同じ判断を繰り返す練習をしなければ、実力は変わりません。

僕が半年で手法探しをやめられたのは、すごくいい手法に出会えたからではありません。「これでいく」と決めたからです。決めた瞬間から、手法を探す作業がなくなり、その時間がすべて今の手法を使い込む時間に回りました。悩むことも「どの手法にするか」から「この手法をどう上手く使うか」に変わりました。

勝てる人がしている勉強の順番(4ステップ)

では、何から勉強すればいいのか。僕がおすすめする順番は次の4ステップです。

FXの勉強の順番、ステップ1は1回の損失ルールを1行書く、ステップ2は手法を1つに決める、ステップ3は過去チャートで50回試して記録する、ステップ4は負けを切り分けて直す
手法より先に「1回でいくらまで負けていいか」を決めるのがポイントです

ステップ1:1回の損失ルールを1行書く

手法を覚える前に、「1回のトレードで、口座の何%(いくら)まで失っていいか」を、紙かスマホのメモに1行書いてください。このルールがあると、1回の負けが「想定内の負け」になります。感情が乱れないので、手法を最後まで検証できるようになります。

僕がFXを始めて8か月目あたりから月単位でプラスになり始め、そこから1年ほどで月のプラスが安定したのも、振り返ると、この損失のルールを先に決めてから、1つの手法を検証しきれるようになったからです。目安の決め方は1トレードの損失は資金の何%にすべきかでくわしくお話ししています。

ステップ2:手法を1つに決める

今持っている手法の中から1つを選びます。新しく探すのはやめます。2つ、3つを同時に試すと、負けたときにどちらの手法のせいなのか分からなくなるので、最初は1つです。1つで安定してから、増やすかどうかを考えれば十分です。

ステップ3:過去チャートで50回試して記録する

チャートを左から右へ少しずつ進めながら、その手法の条件がそろったと思うところで、エントリー・損切り・利確の位置を記録していきます。50回やるまでは手法を変えない。この我慢が、手法探しから抜けるいちばんの近道です。過去チャートを1本ずつ進めて練習したい方は、僕のレビュー「練習君プレミアム2」を実際に使って思った感想と評価も参考にしてみてください。

ステップ4:負けを切り分けて直す

50回たまったら、負けた回を見直します。見るのは次の2つです。

  • 負けた回に、共通点はなかったか(時間帯・上位足の向き・入った場所など)
  • 条件を守れなかった回は、どれくらいあったか

条件を守れていない負けが多いなら、直すのは手法ではなく使い方です。条件をきちんと守ったのに、はっきりマイナスになっているなら、そこで初めて手法を変えることを考えます。記録の残し方はトレード記録の付け方、勝ちを再現する考え方は再現性の作り方でまとめています。

勝てない人と勝てる人の「勉強のしかた」の違い

同じように勉強していても、次のところで差がつきます。

  • 負けたとき:勝てない人は「この手法はダメだ」とすぐに変える。勝てる人は「想定内の負けか、ルール外の負けか」をまず確認する
  • 勉強のしかた:勝てない人は新しい手法の情報を次々に入れて、頭でっかちになる。勝てる人は1つのルールと1つの手法を、何度も繰り返す
  • 結果が出ない期間:勝てない人は「やっぱり向いていない」と考える。勝てる人は「まだ回数が足りないだけ」と考えて、最初に決めたルールを支えにする

正直に言うと、僕も8か月目くらいまではしんどかったです。それでも続けられたのは、損失のルールを守りながら小さく検証を続けていたので、「まだ結果が出ていないだけ」と受け止められたからでした。

FXの勉強はどれくらいで結果が出る?僕の場合

「どれくらい勉強すれば勝てるようになりますか?」という質問もよくいただきます。人によって違うので、はっきりした期間はお伝えできません。参考までに、僕の場合をお話しします。

  • 最初の半年:手法探しの時期。本やネットで手法を見つけては試し、少し負けては次へ、を繰り返していました。どの手法も中途半端にしか検証できていませんでした
  • 8か月目あたり:損失のルールを先に決め、1つの手法を使い込むようになってから、月単位でプラスになり始めました
  • 1年ほど:月のプラスが安定してきました

振り返ると、勉強の量が増えたから勝てるようになったわけではありません。手法探しをやめて、同じ判断を繰り返す練習に時間を使うようになってから、結果が変わりました。逆に言えば、手法探しを続けている間は、何年たっても同じ場所をぐるぐる回ってしまうこともあります。

もうひとつ大事なのは、最初からお金を大きく入れないことです。判断の練習は過去チャートでもできます。本番は、損失のルールを決めたうえで少ない金額から始めて、ルールどおりに損切りできることを確かめながら進めてください。資金の守り方の全体像はFXの資金管理のやり方でまとめています。

僕の動画でもお話ししています

手法探しのループから抜け出す方法は、こちらの動画でくわしくお話ししています。

よくある質問

FXの勉強は、本やYouTubeを見なくてもいいですか?

見ること自体はいいことです。ただ、見る時間と、チャートで判断する時間のバランスが大事です。新しい知識を1つ入れたら、それを過去チャートで何十回も試してから、次の知識に進むくらいがちょうどいいと思います。

何回検証すれば、手法のよしあしが分かりますか?

僕は、まず50回をすすめています。10回や20回では、たまたま負けが偏ることがよくあるからです。50回、条件を守って試してはっきりマイナスなら、手法を見直してもいいと思います。

手法は1つに絞らないといけませんか?

最初は1つがいいと思います。2つ、3つを同時に使うと、負けたときにどちらの手法が原因なのか分からなくなります。1つで安定してから、増やすかどうかを考えれば十分です。

勉強の時間があまり取れません。どうすればいいですか?

毎日長い時間をとるより、短くても続けることが大切です。1日10回でも、5日で50回になります。過去チャートなら、相場が動いていない夜や週末でも練習できます。

まとめ

  • FXを勉強しても勝てないのは、勉強の量ではなく「種類」と「順番」がずれているから
  • 覚える勉強だけでは、チャートを見て判断する力は育たない
  • 同じ手法でも勝つ人と負ける人がいる。差は手法ではなく使い方にある
  • 手法探しがやめられないのは、探している間は負けと向き合わなくて済むから
  • 勉強の順番は「損失ルールを1行→手法を1つ→過去チャートで50回→負けを切り分けて直す」
  • 50回やるまでは手法を変えない。この我慢がループから抜ける近道

新しい手法を調べる前に、まず紙かスマホに「1回のトレードで失っていいのはいくらまでか」を1行書いてみてください。それだけで、次に手法を見るときの見え方が「この手法は正解か」から「このルールの中で、この手法は機能するか」に変わっていくはずです。


この記事は、FXで勝てない理由と抜け出し方の「勉強のしかた」をくわしくしたパートです。デモトレードで練習している方は、FXのデモトレードは意味ない?もあわせて読んでみてください。初心者がつまずきやすい点はFX初心者が勝てない5つの理由と対策、全体の流れはFX初心者ロードマップにまとめています。

※本記事は情報提供を目的としたものであり、投資の勧誘や利益を保証するものではありません。取引はご自身の判断と責任でお願いします。

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