ポジポジ病かどうか、まずチェック
次のうち3つ以上あてはまったら、ポジポジ病だと思って対策したほうがいいです。- エントリーした理由を、あとで言葉で説明できないことが多い
- チャートを開いている時間の半分以上、ポジションを持っている
- 「なんとなく上がりそう」「勢いがあるから」で入ることがある
- 1回のトレードが終わると、5分以内に次を探し始める
- 負けた直後に「取り返そう」とすぐ入り直す
- 1日のトレード回数を数えたことがない
なぜ止まらないのか(3つの正体)
5分足だけ見ると、全部チャンスに見える
ポジポジ病の人の多くは、5分足(または1分足)だけを見ています。すると、こうなります。
治し方1:エントリー基準を紙に書く
いちばん効くのがこれです。「どうなったら入るか」を、他人に説明できるくらい具体的に、紙に書く。 例(買いの場合):- 4時間足の高値・安値が切り上がっている(=上目線)
- 1時間足で、過去に反発した水平線または移動平均線まで価格が押してきた
- 5分足で「安値の切り上げ」または「下ヒゲ+陽線」が出た
- 損切りを置ける明確な場所(直近安値の少し下)がある
治し方2:上位足から順番に見る
チャートを開いたら、いちばん最初に見るのは5分足ではありません。- 4時間足で方向を決める(上・下・レンジ)。今日は買いの日か、売りの日か、待ちの日か
- 1時間足でシナリオを作る。「どこまで押したら、どこで反発しそうか」
- 5分足でタイミングを計る。1時間足で決めた場所に来て、反発の形が出たら入る
治し方3:「上がったから買う」を「下がらないから買う」に変える
これは僕が動画で何度も言っていることです。ポジポジ病の人は、「上がったから買う」。伸びたローソク足を見て、乗り遅れたくなくて飛び乗ります。
治し方4:1日の上限を先に決める
意志の力だけで我慢しようとしても、続きません。物理的な上限を決めます。- 1日のトレード回数:最初は「3回まで」など少なめに。3回使い切ったら、その日はチャートを閉じる
- 1日の損失上限:「資金の◯%」または「損切り2回」まで。達したら終了
- 監視する通貨ペア:1〜2ペアに絞る。数が多いほど「どこかで何かが動いている」状態になり、手が出る
治し方5:「待つ」を練習だと考える
「待つのが苦痛」という人は、待つことを受け身でとらえています。ただ耐えているから、つらい。 そうではなく、待っている間にやることを決めておきます。- 1時間足で、次に狙う反発ゾーンを2か所マークする
- 「価格がそこに来たら、5分足で何が出たら入るか」を先に言葉にしておく
- そこに来るまでは、チャートから離れる(アラートを設定しておく)
治し方6:見送った回を記録する
トレード記録というと「入ったトレード」だけ書きがちですが、ポジポジ病の対策としては「見送った回」を書くほうが効きます。| 日付 | 通貨 | 入りたくなった理由 | 見送った理由 | その後どうなった |
|---|---|---|---|---|
| 9/4 | ドル円 | 勢いよく上げた | 水平線まで押していない | すぐ下げた。見送って正解 |
| 9/5 | ドル円 | 下ヒゲが出た | 4時間足が下目線 | 少し戻して再下落。正解 |
実例:待って1回だけ入ったトレード
下は、僕が動画で解説したドル円のトレードの考え方を模式図にしたものです。
それでも手が出そうなときの、その場の対処
基準を作っても、相場が動いていると「今すぐ入りたい」という衝動は出てきます。そういうときの、その場でできる対処です。- 10秒、口に出して根拠を言う。「4時間足は◯、1時間足のシナリオは◯、今の価格は反発ゾーンの◯」。言葉に詰まったら、それは入る場面ではありません
- チャートをいったん閉じる。1時間足で決めたゾーンにアラートをかけて、離れる。画面を見続けているから手が出ます
- 「入りたい」をメモに書く。入る代わりに、時刻と理由だけ記録する。あとで見返すと、その多くが見送って正解だったと分かります
- デモ口座で入る。どうしても我慢できないときは、デモで入って気を済ませる。結果を見れば、たいてい「入らなくてよかった」になります
やめること、まとめ
動画で僕がよく言う「勝ち続けるためにやめること」も、ほぼポジポジ病の対策と重なります。- 5分足だけで飛び乗るのをやめる(→ 上位足から順番に)
- 損切りを後ろにずらすのをやめる(→ 構造の場所に置いて動かさない)
- 負けを取り返そうとするリベンジトレードをやめる(→ 負けた直後は入らない)
- 暇だから打つのをやめる(→ 1日の上限を先に決める)
よくある質問
基準を作っても、つい破って入ってしまいます
最初はそうなります。まず「1日3回まで」など回数の上限だけ守ることから始めてください。回数を使い切ったら強制終了。基準通りに入れたかどうかは、そのあと記録で振り返れば大丈夫です。トレード回数が減ると、勝つチャンスも減りませんか?
質の低いエントリーが減るだけです。勝っている人は「全部取ろう」とはしません。根拠が重なった場所だけで勝負して、それで十分プラスになります。手数を増やすほど、スプレッドのコストとノイズで利益が削られます。デモや練習ソフトでも治りますか?
「待ってから入る」練習は、デモや過去チャートでも十分できます。お金がかかっていない場所で、基準通りに入る・見送る、を体に覚えさせることは可能です。スキャルピングだと回数が多くなるのは普通では?
スキャルピングでも「入る形」は決まっています。回数が多いこと自体は問題ありませんが、「基準なしで気分で入っている」なら、それはスキャルピングではなくポジポジ病です。まずは基準を作って、回数を絞るところから始めてください。入りすぎていることに気づくいちばんの近道は、記録をつけることです。書き方はFXのトレード記録の付け方をどうぞ。
まとめ
- ポジポジ病の原因は性格ではなく「エントリー基準が決まっていないこと」
- 5分足だけ見ると全部チャンスに見える。上位足を1枚足すと「入っていい上げ」が分かれる
- 治し方は「①基準を紙に書く ②上位足から順番に見る ③”下がらないから買う”に変える ④1日の上限を決める ⑤待つ準備をする ⑥見送った回を記録する」
- 「上がったから買う」ではなく「押しても下がりきらなかったから買う」
- 見送りは「損」ではなく「1回を大事に取っておく」こと
この記事は、FXで勝てない理由と抜け出し方(全体像)の「負けの構造を外す」パートの1つです。全体の流れを確認したい方は、まず全体像からどうぞ。あわせてFXで9割の人が勝てない理由、損切り貧乏から抜け出す5つのステップ、リベンジトレードをやめる方法もどうぞ。
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